5170 円!! 炎症性腸疾患の治療薬。潰瘍性大腸炎やクローン病、関節リウマチなどに対して有効性が認められています。
|
Salazopyrin (Sulfasalazine) - 500mg (100 Tablets)
■ 100錠
5170 円
【現在、在庫切れとなっています】
|
有効成分
スルファサラジン/サラゾスルファピリジン(Sulphasalazine)
製造国
スウェーデン(ニュージーランド・オーストラリア市場向け)
製造元
ファイザー株式会社 (Pfizer)
使用量
下記の使用量はあくまでも目安となります。
実際の使用においては医師の指示に基づき、適切な量を使用するようにしてください。
●炎症性大腸炎
通常、成人は使用開始量として2-4錠(1-2g)を1日4回に分けて服用します。維持量としては、1日4錠(2g)の服用が一般的とされています。
●関節リウマチ
通常、成人は1回2錠(1g)を1日、2-3回服用します。服用は定量から開始し、徐々に増量していくのが一般的とされています。
商品詳細
サラゾピリン500mgは、有効成分を5-アミノサリチル酸製剤(5-ASA)の一つであるスルファピリジンとする薬です。スルファピリジンは別名をサラゾスルファピリジンとも言い、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の治療薬として広く使用されてきた薬ですが、近年では関節リウマチへの効果も認められたことから、現在では疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)としても用いられています。
潰瘍性大腸炎とクローン病とをまとめて炎症性腸疾患(IBD)と呼びます。炎症性腸疾患とは、その名のとおり、腸管をはじめとした消化管の粘膜に炎症が起こることによって下痢や腹痛、粘血便、発熱といった症状が生じる疾患です。
この炎症が直腸から連続的に大腸粘膜に引き起こされるものが潰瘍性大腸炎で、20代半ばを中心に男女の性差なく発症し、下痢や粘血便といった症状が繰り返し現れるといった特徴があります。
一方のクローン病は、口腔から直腸までの消化管のあらゆる部位に慢性的に炎症が引き起こされる疾患で、20代の男性に多く発症がみられる傾向があります。主な症状としては腹痛や下痢のほかに、全身倦怠感、血便、体重減少などがあり、またひどいものになると腸管の狭窄や、腸管と腸管、腸管と膀胱、腸管と皮膚などがつながってしまう瘻孔(ろうこう)の形成がみられることがあります。
潰瘍性大腸炎や、クローン病といった炎症性大腸疾患は、もともと北米やヨーロッパにおいて多くみられる疾患であり、日本人においては比較的稀な疾患として扱われてきました。しかし、近年では日本における患者数が、潰瘍性大腸炎においては10万人を、クローン病においては3万人を超え、さらにその患者数が前者は年間8,000人前後、後者においては年間1,500人前後の割合で急激に増加していることから、「腸の現代病」とも呼ばれるようになっています。
何らかの遺伝的素因に加えて、食生活の欧米化に伴う腸内環境の変化や免疫機能の過剰反応によって発症するのではないかと考えられていますが、その発症原因は現段階では特定されていません。従って根治療法も確立されておらず、症状の再発と寛解(よくなったり悪くなったりすること)を繰り返すため、治療は薬剤を用いた内科治療による症状の寛解(症状のない状態にすること)、そしてその維持を目的に行なわれます。
関節リウマチは30代から50代の女性に多くみられる疾患です。関節に炎症が引き起こされることにより、まず激しい痛みや、腫れ、こわばりといった症状が現れ、続いて関節が破壊されることによる関節の機能障害や変形が起こります。関節であればどこでも症状が起こる可能性がありますが、特に手指の関節に症状が現れやすく、また症状が左右対称に現れるという特徴があります。また、全身炎症性の膠原病であるため、微熱、疲労感、だるさ、食欲不振、体重減少などの症状がみられる場合もあり、放置されることで皮下結節、心膜炎、胸膜炎、肺線維症、上強膜炎、末梢神経炎、貧血といった合併症を引き起こすことも少なくないとされています。
関節リウマチの発症原因は、確定的ではないものの、遺伝的因子や環境的因子、それに免疫機能の異常がその発症に深く関わっていると考えられています。そのため、治療には炎症による痛みや腫れといった症状を抑えたり、過剰となっている免疫反応を抑制する薬剤が使用されるのが一般的です。
サラゾピリン500mgの有効成分であるスルファサラジンは、炎症性大腸疾患治療の最も基本となる薬として日本、そして世界中で広く使用されています。その作用機序は現在のところはよくわかっていませんが、スルファサラジンの代謝物が持つ、腸壁における免疫機能の過剰反応を抑制する作用や、サリチル酸塩の抗炎症作用によるものではないかと考えられています。
さらに最近では、スルファサラジンを用いた生体外実験において、プロスタグランジンの生合成の抑制や分解作用阻害による腸の細胞保護作用、ロイコトリエンの形成の抑制などといった炎症を起こす物質の産生や作用を妨げる抗炎症作用や組織保護作用が認められていることから、炎症性自己免疫疾患の関節リウマチの症状に対しても効果があるとされています。
副作用
サラゾピリン500mgを使用した場合、以下の副作用が起こることがあります。これらの症状やほかに気になる症状が発現し、継続するような場合には医師の診断を受けてください。
●主な副作用
消化不良や胸やけ、吐き気や嘔吐、めまい、頭痛、味覚の変化、耳鳴り、せき、そう痒、関節痛、尿たんぱく、発熱など
●極稀に起こる重篤な副作用
抑うつ、息切れ、光線過敏症、腹痛、下痢、悪感、脱毛、丘疹、目の周りや顔の腫れ、過敏症反応、脳室上衣の炎症、重度の下痢、貧血やリンパ節の腫れといったような血液疾患、血管炎、食欲減退、幻覚、睡眠障害、錐体外症状、嗅覚の変化、精神状態の変化や記憶喪失、目の充血や感染症、心膜炎、心筋炎、血行不良による皮膚の青み、呼吸困難を伴う肺合併症、唾液腺炎、口内炎、腎炎や腎臓の痛み、肝炎、黄だん、すい炎、皮膚の発疹や発赤、水疱、湿疹、手足の刺痛やしびれ、血尿など
特別な注意
以下の場合は、サラゾピリン500mgを絶対に使用しないでください。
・下記の成分に過敏症反応のある人
1.スルファサラジンをはじめとしたサラゾピリン500mgの成分
2.硫黄を含んでいる薬(例:スルフォンアミド類)、血糖降下薬(例:グリピジド)、チアジド/サイアザイド系利尿薬(例:クロロチアジド)
3.サリチル酸誘導体(例:アスピリン)
・肝疾患、腎疾患のある人
・血液疾患のある人
・腸閉塞、尿閉塞のある人
・ポルフィン症の人
・2歳未満の乳幼児
【警告】
スルファサラジンの使用に起因する過敏症反応、無顆粒球症、再生不良性貧血、腎機能や肝機能の障害、不可逆的な神経筋や中枢神経の変化、線維化性肺胞炎による死亡例が報告されています。使用中の咽頭炎、発熱、蒼白、紫斑病、黄だんなどの症状の発現は、骨髄抑制、肝毒性、溶血症、或いは他の深刻な血液疾患の存在を示唆している可能性があるため、速やかに医師に報告する必要があります。また、使用中に重篤な中毒症や過敏症反応がみられた場合には、スルファサラジンによる治療を、ただちに中断し、血液検査を受ける必要があります。
【慎重服用】
・G6-PD欠乏症の人
・喘息持ちである/あった人
・小児リウマチの人
【使用に関する注意】
・食後の服用が望ましいとされています。
・服用量は均等に分割し、24時間中の服用間隔を一定に保ちながら服用してください。なお、服用の間隔が8時間を超えないようにしてください。
・サラゾピリン500mgは腸溶錠のため、割ったり噛んだりせず、水と一緒にのみ込んでください。
【その他の注意】
サラゾピリン500mgの使用前には、白血球分類を含めた総括的な血液検査と肝機能検査を行なうことが必要とされています。また、同様の検査を治療開始後から1ヵ月の間は2週間に1回、2-3ヵ月の間は月に1回、以後は3ヵ月に1回実施する必要があるとされています。尿検査を含めた腎機能検査は、治療開始から最初の3ヵ月の間は1ヵ月に1回行ない、以降慎重な観察を欠かさないようにしてください。
スルファサラジンの使用による、精子数の減少、精子の運動能力の低下、形態的に異常な精子、発育不良の精子の増加などによる男性の可逆的な不妊症が報告されていますが、スルファサラジンの使用中断後、2-3週間後に改善するとされています。
GP-6-PD欠乏症の人におけるスルファサラジンの使用は、溶血性貧血を引き起こす可能性があるとされています。
経口のスルファサラジン薬剤の使用は、葉酸の吸収や代謝を妨げ、葉酸欠乏症を引き起こす可能性があるとされており、この作用による大赤血球症や汎血球減少といったような重篤な血液疾患を発症することによる、妊娠中の女性の胎児への影響が懸念されています。
結晶尿や結石形成のリスクを下げるために、治療中は水分を充分に取るように心がけてください。
アトピー性疾患、特に重度のアレルギーや喘息のある人におけるスルファサラジンの使用は、過敏症反応を増強するリスクがあるとされているため、注意が必要とされています。
スルファサラジンの使用によって、皮膚が光線に過敏となり、日光に照射された時に発疹や発赤、そして重度の日焼けを引き起こすことがあるため、直射日光などから皮膚を守る必要があります。
妊娠中、授乳中の女性における安全性は確認されていません。