エシックス・エナラプリル(マレイン酸エナラプリル)10mg 100錠

1360 円!! 血管を収縮させる物質の産生を阻害し、高血圧や慢性心不全治療に効果を発揮するアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)。

Ethics Enalapril (Enalapril Maleate) - 10mg (100 Tablets)

■ 100錠

1360 円


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有効成分

マレイン酸エナラプリル(Enalapril Maleate)

 

製造国

ニュージーランド

 

製造元

Multichem Limited

使用量

●本態性高血圧症、悪性高血圧 
成人1日1回5-10mgを服用して下さい。

●腎性高血圧症、腎血管性高血圧症 
成人1日1回2.5mgから服用をはじめ、経過を観察しつつ用量を調整して下さい。

●軽度から中度の慢性心不全
・ジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤を投与しても効果が無かった場合 
成人1日1回5-10mgを服用し、ジギタリス製剤、利尿剤等と併用して下さい。 
但し、腎障害を伴う方や利尿剤を服用中の方は、成人1日1回2.5mgから服用をはじめ、経過を観察しつつ用量を調整して下さい。


商品詳細

エシックス・エナラプリル10mgは高血圧症の治療薬で、本態性高血圧症、腎性高血圧症、腎血管性高血圧症、悪性高血圧症のほか、ジギタリス製剤や利尿薬などの基礎治療剤では充分な効果が認められなかった場合の慢性心不全(軽症-中等症)に効果を現わします。

高血圧症は、通常、人間の正常血圧範囲「収縮期血圧130mmHg未満・拡張期血圧85mmHg未満」を超えて高く血圧が維持されている状態を指し、本態性高血圧(原発性高血圧)と二次性高血圧に分類することができます。
本態性高血圧は高血圧症の約90%を占めていますが、血圧上昇を引き起こす詳しい原因はわかっていません。
一般的には塩分の過剰摂取、ストレス、喫煙などや遺伝が大きく関わっていると考えられています。 
基本的には自覚症状が何もない事が多く、知らず知らずのうちに虚血性心疾患・脳卒中・腎不全などの合併症を併発するおそれがあるため、早期発見が早期治療につながります。 
しかし二次性高血圧の場合は、ほとんどが腎不全、腎炎など腎臓の病気が影響して生じることが多いので、元となる病気を治癒することで完治する確率が高いようです。 

本態性高血圧の場合、中等度-重症である場合を除いては日常生活を見直す「生活指導」から治療を始めます。
この生活指導は食事療法と運動療法が含まれていることが多く、摂取塩分の制限、野菜・果物の積極的摂取をはじめ、禁煙、減酒などが含まれ、血圧を上げるリスクを減らすことを目的としています。 
しかしある程度の期間経っても血圧の改善が一向に見られなかった場合は薬物療法を併用します。

高血圧の治療に使用される薬は大きく分けて、利尿薬、β(ベータ)遮断薬、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)などがありますが、このうちエシックス・エナラプリル10mgはアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)に含まれます。

アンジオテンシンとは昇圧作用を持つ生理活性物質のことで、I-IVまで4種類あります。
中でも不活性型のアンジオテンシンIから変換されたアンジオテンシンIIは血管平滑筋を収縮作用や、副腎皮質からアルドステロンというホルモンの分泌を促進することによる強力な昇圧作用をもたらす物質ですが、このアンジオテンシンIからアンジオテンシンIIの変換を触媒するのがアンジオテンシン変換酵素です。

エシックス・エナラプリル10mgの有効成分であるマイレン酸絵ならプリルはアンジオテンシン変換酵素の働きを特異的に阻害することでアンジオテンシンIIが産出されるのを抑え、その血管平滑筋の収縮作用や腎臓におけるナトリウム、及び水の再吸収を促進するアルドステロンの分泌の抑制といった作用により、降圧作用を示すとされています。

慢性心不全は、心臓のポンプ機能低下により全身に充分な血液が送れず、全身の血液の流れが滞ることで起こる症候群で、血液がうっ滞する場所により呼吸困難、咳、むくみなど異なった症状が現われます。 
アンジオテンシン変換酵素は強力な血管拡張作用を持つブラジキニンの分解酵素であるキニナーゼII分解酵素でもあります。 
そのため、アンジオテンシン変換酵素の働きが阻害されるということは、ブラジキニンの分解が抑制されることになり、ブラジキニンによる冠動脈の血管拡張作用が心臓の負担を軽減することから心不全にも有効であるとされています。


副作用

エシックス・エナラプリル10mgを使用している間、以下項目に該当する、もしくは、不快な症状や気になる症状がある場合は、すぐに医師の診断を受けて下さい。


●主な副作用 
BUN上昇、クレアチニン上昇、ヘモグロビン低下、ヘマトクリット低下、貧血、白血球減少、好酸球増多、発疹、そう痒、じんましん、光線過敏症、多汗、脱毛、めまい、頭痛、眠気、いらいら感、不眠、抑うつ、低血圧、動悸、起立性低血圧、胸痛、調律障害(頻脈、徐脈)、腹痛、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、消化不良、口内炎、舌炎、便秘、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、黄だん、咳、咽頭炎、喘息、かすれ声、倦怠感、ほてり、発熱、潮紅、口渇、味覚異常、疲労、脱力感、しびれ、インポテンス、血清ナトリウム値低下、耳鳴、筋肉痛、低血糖

●極稀に起こる重篤な副作用
血管浮腫、ショック、心筋梗塞、狭心症、急性腎不全、汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少、すい炎、間質性肺炎、剥脱性皮膚炎、中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、天疱瘡、錯乱、肝機能障害、肝不全、高カリウム血症、高利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)


特別な注意

【重要な基本的注意】 
・両側性腎動脈狭窄または片腎で腎動脈狭窄のある人は、腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急激に腎機能を悪化させるおそれがあるため、治療上必要と判断される以外は使用しないでください。 
・高カリウム血症の人は、症状を増悪させるおそれがあるため、治療上必要と判断される以外は使用しないでください。また腎機能障害、コントロール不良の糖尿病などにより血清カリウム値が高くなりやすい人は、高カリウム血症が発現するおそれがあります。 
・重症の高血圧、血液透析中、利尿降圧剤服用中、厳重な減塩療法中の人は、エシックス・エナラプリル10mgの初回服用後に一過性の急激な血圧低下を起こす場合があります。
・慢性心不全(軽度-中等症)の場合、ジギタリス製剤、利尿剤などの基礎治療剤で充分な効果が認められない場合にのみ服用してください。なおエシックス・エナラプリル10mgの単剤服用での有用性は確立していません。
・重症の慢性心不全の人に対するエシックス・エナラプリル10mgの有用性は確立されていません。
・腎障害、利尿剤服用中、厳重な減塩療法中の人は、エシックス・エナラプリル10mgの初回服用後に一過性の急激な血圧低下を起こす場合があります。
・手術前24時間は服用しないことが望ましいとされています。
・降圧作用に基づくめまい、ふらつきが現われることがありますので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際は注意してください。

以下の場合、慎重にエシックス・エナラプリル10mgを服用してください。
・脳血管障害のある人: 過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させることがあります。 
・高齢者: 脳梗塞などが起こるおそれがあるため、一般に過度の降圧は好ましくないとされています。

以下の場合、絶対にエシックス・エナラプリル10mgを服用しないでください。
・エシックス・エナラプリル10mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人
・血管浮腫の既往歴のある人(アンジオテンシン変換酵素阻害剤などの薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫など): 高度の呼吸困難を伴う血管浮腫が発現することがあります。

妊婦または妊娠している可能性のある人は服用しないでください。また服用中に妊娠が判明した場合は、ただちに服用を中止してください。

母乳中への移行が報告されているので、エシックス・エナラプリル10mgの服用中は授乳を中止してください。

小児などに対する安全性は確立していません。

インスリンまたは経口血糖降下剤の服用中にアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤を服用することによって、低血糖が起こりやすいとの報告があります。